ChatGPTにもClaudeにも「メモリ機能」があります。
名前は似ていますが、仕組みと使い勝手がかなり異なります。両方を有料プランで使い込んでいて、「あれ、これ同じ名前だけど別物だな」と感じることが何度かありました。
この記事では、ChatGPTのMemory機能とClaudeのMemories機能を並べて比較します。どちらをどう使えばいいか迷っている方の参考になれば幸いです。

美帆さん、ChatGPTもClaudeもメモリ機能があるって聞いたんですけど、同じものですか?

名前は似てるけど、別物と思った方がいいわ。「AIが情報を覚えておく」という目的は同じだけど、何を・どうやって・どこまで覚えるかが結構違う。

具体的にどう違うんですか?
ChatGPTのMemory機能とは
ChatGPTのMemory機能は、会話の中でChatGPTが「覚えておく価値がある」と判断した情報を自動的に保存する仕組みです。ChatGPT Plus(有料プラン)で利用できます。
記憶されるタイミングは主に2パターンあります。
- 自動保存:会話の中でChatGPTが重要と判断した情報(名前・職業・好み・よく使う形式など)を自動的にメモリに追加する
- 明示的な指示:「〇〇を覚えておいて」と伝えると、その内容をメモリに保存する
保存されたメモリは「設定 → Personalization → Memory」から確認・編集・削除できます。何が記憶されているかを自分で見ることができ、不要なメモリを削除することも可能です。
ChatGPTのメモリは全会話をまたいで機能します。新しい会話を始めても、メモリに保存された情報はChatGPT側が参照し続けます。
使っていると、気づいたらメモリが自動的に増えていることがあります。「いつの間にこれが記憶されたんだろう」という驚きがある反面、意図しない情報が保存されていることもあるため、定期的に確認するのが安心です。
ClaudeのMemories機能とは
ClaudeのMemories機能は、過去の会話から要点を自動的に要約してメモリとして蓄積する仕組みです。Claude Pro(有料プラン)で利用できます。
メモリの確認・編集は、サイドバーの「Memories」セクションから行えます。Claudeが何を覚えているかを一覧で見られ、不要なものは削除できます。
ClaudeのメモリにはProjects(プロジェクト)との組み合わせという考え方があります。Projectsを使うと、プロジェクト指示として明示的に「常に参照してほしい情報」を設定できます。メモリは自動生成されるものですが、Projectsの指示は自分でコントロールして書き込むものです。
この「自動のメモリ」と「手動で設定するプロジェクト指示」を組み合わせることで、Claudeへのコンテキスト管理の精度が上がります。
Projectsの使い方については以下の記事で詳しく解説しています。
ClaudeのProjects機能で作業を整理する3つの使い方
2つのメモリ機能を比較する
| 比較項目 | ChatGPT Memory | Claude Memories |
|---|---|---|
| 記憶のされ方 | 自動+明示的指示の両方 | 自動(会話から要約) |
| メモリの範囲 | 全会話をまたいで機能 | 全会話+Projectsと連携 |
| メモリの確認・編集 | 設定画面で一覧管理 | Memoriesセクションで管理 |
| 自分でコントロールできる度 | ○ 削除・追加が直感的 | ○ Projectsと組み合わせてより細かく管理できる |
| 意図しない記憶のされ方 | △ 自動保存で気づかず増えることがある | △ 同様に自動で増えることがある |
| メモリを活かしやすい用途 | 個人の好みや習慣を記憶させたい | プロジェクト単位で使い分けたい |

ChatGPTは自動で勝手に覚えていく感じで、Claudeはプロジェクトと組み合わせて自分で管理する感じ、ということですか?

ざっくりそんなイメージでいいわ。ChatGPTのメモリはやや「AIに任せる」側、ClaudeのProjectsは「自分で管理する」側に寄っている感じね。
実際の使い分け:どちらをどう使うか
両方を使い込んでみて、自分なりの使い分けが固まってきました。
ChatGPTのメモリが活きる場面
「自分という人間をなんとなく覚えておいてほしい」という用途に向いています。名前・職業・よく使う言語・文体の好みなどをメモリに入れておくと、どの会話でも自分のコンテキストを踏まえた回答が返ってきます。
日常の雑多な用途(文書作成・翻訳・調べ物など)を同じアカウントでこなしている場合、ChatGPTのメモリの「全会話横断」という特性が使いやすいです。
ClaudeのMemories+Projectsが活きる場面
「用途ごとにAIの振る舞いをきっちり分けたい」という場合はClaudeのProjectsが優れています。ブログ用・仕事用・勉強用と用途ごとにプロジェクトを作ると、それぞれ専用の状態でClaudeが動きます。
「同じClaudeに何でも頼むと設定が混在してしまう」という悩みは、Projectsで解消できます。
メモリ機能を使うときの共通の注意点
ChatGPT・Claude問わず、メモリ機能を使うときに意識しておくことがあります。
- 定期的にメモリの中身を確認する:自動保存で意図しない情報が残っていることがあります。設定画面から定期的に見直すと安心です
- 個人情報・機密情報は入れない:メモリに保存された情報はAIのサーバーに送られます。パスワード・クレジットカード番号・機密情報はメモリに入れないようにしましょう
- メモリが増えるとトークン消費も増える:保存されたメモリは毎回の会話で参照されるため、その分トークンを消費します
Claudeのトークン消費については以下の記事で詳しく解説しています。

個人情報をメモリに入れちゃダメなのは盲点でした。意識してなかったかもしれないです。

「何が記録されているか」を一度確認してみるといいわ。特にChatGPTは気づかないうちに色々と保存されていることがあるから。
まとめ
- ChatGPTのMemoryは自動+手動で全会話横断的に記憶。日常の雑多な用途に向いている
- ClaudeのMemoriesは自動保存+Projectsと組み合わせて用途別管理が強み
- どちらも「AIが情報を覚えておく」機能だが、設計思想が異なる
- 共通の注意点:定期的な確認・個人情報は入れない・トークン消費への意識
- 「自動に任せたい」ならChatGPT、「自分で管理したい」ならClaudeのProjectsが向いている
両方を使って使い分けるのが理想ですが、まずは自分がメインで使っているツールのメモリ機能から試してみてください。
Claude vs ChatGPT|両方課金して分かった違いと使い分け
よくある質問
Q:メモリ機能はオフにできますか?
どちらもオフにできます。ChatGPTは「設定 → Personalization → Memory」でオフ。Claudeは設定画面からMemoriesをオフにできます。メモリを使いたくない場合や、特定の会話で記憶させたくない場合に活用してください。
Q:メモリはアカウントを削除すると消えますか?
アカウントを削除すれば関連データは削除されます。アカウントを維持しながらメモリだけ削除したい場合は、設定画面から個別または一括で削除できます。
Q:無料プランでもメモリ機能は使えますか?
ChatGPTは無料プランでも一部メモリ機能が使えますが、制限があります。ClaudeのMemoriesはClaude Proが必要です。本格的に活用するなら有料プランへの加入が必要になります。
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最終更新日:2026/05/09

